アナスタジア・エッガース
デザイン

Anastasia Eggers © Vienna Design Week / Kramer Anastasia Eggers © Vienna Design Week / Kramer

アナスタジア・エッガースは、クリティカルデザインとソーシャルデザインの研究者やデザイナーとして活動している。

グラフィックデザインをモスクワで学んだ後、プロダクトデザインをハノーヴァー芸術大学で学び、さらに、ソーシャルデザインをオランダのデザインアカデミー・アイントホーフェン修士課程で学んだ。欧州の研究プロジェクトチーム「Seasonal Neighbours」のメンバーであり、ベルリンの食文化振興プロジェクト「Kantine Zukunft」の研究スタッフでもある。これまで、オランダ、オーストリア、ドイツ、トルコ等の数多くのスタジオやプロジェクトでデザイン研究を行ってきた。

自身のプロジェクト「Cow&Co」で、2017年にPost Fossil City Contestのファイナリストに選ばれたほか、2018年には、ダッチ・デザイン・ウィークにてダッチデザイン賞と国際審査員賞を受賞した。また、プロジェクト「Kitchenbath」は、2000年のウィーン・デザイン・ウィークで展示され、研究プロジェクト「Seasonal Neighbours」から生まれた展覧会がベルギー・ハッセルトのz33美術館で行われた。

ヴィラ鴨川滞在中は、「工業型農業における季節性」について、自身の研究を西洋の文脈を超えて広げ、「御田植神事」や「おんだ祭」などの日本の農耕祭や、それに関連する風習、儀式、伝統などについて、人文学的なリサーチを行う予定である。また、そのリサーチ結果を芸術的な意味合いで再解釈し、架空のパフォーマティブな祭事を創作したいと考えている。