1969年、日本、95分、35mm
監督:大島渚
脚本:大島渚、足立正生、田村孟、佐々木守
出演:横尾忠則、横山リエ、田辺茂一、高橋鐵、渡辺文雄、唐十郎
対談:横尾忠則(美術家)× 成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
鳥男と名乗る学生は書店で万引きをした際にウメ子という若い店員と知り合う。彼はすぐに政治的・性的に直接的な彼女の態度に惹かれる。1968年、背景に新宿での学生運動が激化する中、二人は共に性の解放を模索するが、社会的秩序によりうまく行かない。しかし、様々なセラピーを通じて二人は性の解放に辿り着き、新宿での騒乱と重なり合う。デザイナー、美術家の横尾忠則を主人公に、状況劇場の唐十郎、紀伊国屋書店の田辺茂一、性学者の高橋鐡などを迎えるとともに、脚本家に足立正生などを加えるなどして、1968年における新宿の混沌をそのままフィルムに描きあげ、最も前衛的な大島渚作品の一つとなった。
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