映画上映+対談 紅い太陽

Rote Sonne © Rudolph Thome

2018/06/02 (土)

14:00

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

西ドイツ、1970年、 87分、デジタル
監督:ルドルフ・トーメ
脚本:マックス・ツィールマン
出演:マーカート・ボーム、ウシ・オバーマイヤー、シルビア・ケクレ、ガビー・ゴー、ディアナ・ケルナー、ヘンリー・ファン・ライク、ハルク・ボーム

ヒッチハイクでミュンヘンに向かったトーマスは、あるバーで昔のガールフレンド、ペギーに再会する。泊まる場所がない彼はペギーが他の女友達とシェアハウスをするアパートに迎えられる。しかしこの女性たちが男への憎悪から誓いを立てていたことは彼はまだ知る由もない。その誓いによると愛人は5日以内に殺されなければならないのだ。

監督のトーメは1960年代にドイツで花を開き始めたドイツ女性解放運動を取り上げる。日常的な行為や会話を見つめ、ポップでカラフルな映像言語を使ったトーメの作品は、一見したところ非政治的な映画のように見える。
しかし美しい映像で描き出されるのは不安を掻き立てるほどに的を得た「ひと夏の恋」の亡霊の姿なのである。構造的・物理的な暴力はヒッピー的イデオロギーの解体を意味し、黄色い太陽は血のような紅に染まる。

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