2021年9月から11月に、ゲーテ・インスティトゥート主催で、ドイツで生まれ育った日本人ラッパーBlumioの指導のもと、関東圏7つの大学70名以上の学生が参加したラップのワークショップが行われた。
学生たちは「コロナ渦が終わったら何をしたいか」をテーマに、ドイツ語と文化に触れながらBlumioと一緒にドイツ語でラップテキストを作るという貴重な経験をした。Blumioラップバトルのために特別に制作した楽曲で、ファイナルバトルでパフォーマンスも披露した。
【ギャラリー】Blumioとのラップバトル
-
写真: David Fujisawa
-
写真: 片岡陽太
-
写真:片岡陽太
-
写真:片岡陽太
-
写真:片岡陽太
その発表の場が2021年11月27日(土)、東京外国語大学ホールでのラップ・ファイナルバトル。6大学が東京外国語大学、日本大学、獨協大学、立教大学、神奈川大学、早稲田大学の順にその成果を発表した。
日本のフリースタイルラップを代表する晋平太(日本人ラッパー)、ハンナ・クレブス(在日ドイツ大使館文化課長)、トルステン・クナブ(東京ドイツ学園長)、ペーター・アンダース(ゲーテ・インスティトゥート東京所長)による審査は接戦で、結果、1位は獨協大学、2位は立教大学、3位は早稲田大学となった。しかし、ワークショップやラップバトルに参加したことは、すべてのチームにとって良い経験となった。最後に参加者全員にプレゼントが贈られ、Blumio、主催者、審査員、観客から大きな拍手が送られた。
また、最後には、Blumioによるドイツ語と日本語のミニコンサートと、晋平太とのフリースタイルラップで、ラップの素晴らしさや将来の夢について語り合うパフォーマンスも行われた。
『ああ、私の胸には2つの魂が宿ってる。』 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは、彼の代表作「ファウスト」でこのように綴っています。ブルーミオはドイツで生まれ育った日本人。彼はドイツと日本の二面性を熱狂的なラップバトルで紹介します。6つのビデオ・エピソードの中で、ドイツと日本のステレオタイプを比較しながら、両国の働き方や食文化の違いに触れていきます。
恋愛やサッカーをテーマとしたエピソードでは、両国間のたくさんの違いの中にも多くの共通点があることに気付かされます。この企画の面白おかしい歌詞、覚えやすいビートや字幕が、言語習得と異文化理解への意欲をわかせてくれます。