持続可能性 ともに工業国である日本とドイツでは、持続可能性に対する社会の意識が高まっています。ゲーテ・インスティトゥート東京のウェブマガジンでは、次の問いに迫ります。日独両国ではどのような変化が起きているか?持続可能性の概念はどのように理解されているか?そして、それぞれの場所や地域の条件にあった解決策を模索する中でも、互いから学べることは何か? © Goethe-Institut Tokyo 震災後の東北をめぐるルポルタージュ 文化の持続可能性:震災後の東北を手掛かりに考える 2011年3月の震災前も、三陸海岸はおよそ40年に一度、大津波に襲われてきた。大自然のもたらす脅威と隣り合わせで、しかし自然とともに生きる人々の営みはどのようなものだろうか。そして、大津波が襲来する地域において、文化はどのようにして次の世代に受け継がれていくのだろうか。ウェブマガジン「持続可能性」を締めくくる第3部では、東北における文化の持続可能性に焦点を当てる。 写真(一部):© picture alliance/Reuters/Bruno Kelly 気候変動と新植民地主義 新たな支配構造としての気候植民地主義 環境が危機に瀕しているのは、地球の資源を浪費した結果でもある。豊かな先進国は発展途上国からの搾取によっても利益を得ていた。 インタビュー:オリファー・ガイヤー 「私たちにはエコロジー的な新しい生き方が必要だ」 アンドレアス・ヴェーバーは、自分が自然に対して非常に情緒的な関係を持っていると公言する。哲学者であり生物学者であるヴェーバーは、例えばベルリン・グルーネヴァルトにある1本の決まった木を定期的に訪ねる。その木とヴェーバーは、本物の友情で結ばれているのだ。通常であれば、私たちはこの対話を森の中を一緒に歩きながら行っただろう。だがコロナのためにそれは断念し、代わりに私たちはビデオチャットで待ち合わせた。 写真: © Adobe エネルギー消費 エネルギーを喰い尽くすインターネット 外出時にタンブラーを持ち歩く、スーパーでビニールの手提げ袋を断る――ドイツでは、環境に対する意識が高まり、日常の中で環境に対する自分の責任を感じる人も多くなってきた。 |写真:© picture alliance / Andreas Franke 脱褐炭・石炭への道 転換とその変遷 将来、エネルギー供給はどのような姿になるだろうか? ドイツは2038年までに褐炭・石炭採掘を止めようとしている。この野心的な目標を達成するにはいくつものハードルを越えなければならない。 インタビュー:ファビアン・ディートリヒ 嵐の下で デジタル資本主義にようこそ。デジタル資本主義とは、そこに潜む危険とはどのようなものか。IT専門家ティモ・ダウムが語る。 息切れ状態 そもそもは環境問題を解決するはずのものだったのに、それが別の新しい環境問題を作り出してしまうことがある。例えば風力発電の風車だ。そのほとんどが、解体とリサイクルのコンセプトからはまだ程遠いところにある。 畑から ドイツでは、二酸化炭素排出に農業が占める割合が7%を超えている。同時に農家は、種の絶滅と気候変動の影響に苦しんでいる。持続可能な形で耕作を行う農婦グループを訪ねた。 © Thomas Griesbeck, Unsplash ドイツはスーパーツリーを探す ドイツの森は混合林として生き残るしかない。それはますますはっきりしてきている。しかし、この変化は容易なことではない。林業、営林局、寄生虫について。