Telexplosion:テレビ王国の憂愁1980s 1980年代、テレビとビデオアートはどう影響を与え合ったのだろうか?2020年2月19日から23日、映像、トーク、そしてライブを含むプログラムを通じ、テレビというメディアを使って新たな実験領域を切り開いたラディカルな芸術様式を提示する。日独で制作された石井聰亙監督によるアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのミュージックビデオ「半分人間」など様々なスクリーニングも行う。 プログラム オープニング・シンポジウム [2月19日19:00~] 天才的ディレタント2.0? 2020年02月20日 「TV EV Live: TV War」&「アデリー・ペンギン」 19:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | 上映会&トーク 2020年02月21日 Der Plan Live in JaPan 2020 19:30 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | コンサート 2020年02月22日 - 2020年02月23日 INFERMENTAL 8ーテレビ王国の憂愁 11:00 - 19:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホワイエ, 東京 | ループ上映 2020年02月22日 デア・プラン「JaPlan: ライブ・イン・ジャパン 進化ストリップショー」 14:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | 上映会&トーク 2020年02月22日 これがディー・テートリヒェ・ドーリスだった 17:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | 上映会&トーク 2020年02月23日 ナムジュン・パイク「グッド・モーニング、ミスター・オーウェル」&「バイ・バイ・キップリング」 11:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | 上映会&トーク 2020年02月23日 J.C.アヴェルティ後の新しいメディアアート 〜80年代から今日までの象徴的作品の紹介 14:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | レクチャー 2020年02月23日 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン「1/2 Mensch 半分人間」 18:00 ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京 | 上映会&トーク Telexplosionとは 1985年、原田大三郎と庄野晴彦によって結成されたビデオ・パフォーマンス・ユニット「RADICAL TV)」。この名前は、1980年代において、実験的な作家たちがテレビというメディアに対して持っていた期待感を象徴的に表している。 当時のビデオ・アーティストやミュージシャンたちは、お茶の間の気楽な娯楽としてのテレビをはるかに超越したメディアの可能性を追求し、新しいAV(オーディオヴィジュアル)の刺激によってアンテナを爆発(Explosion)させるような試みを進め続けた。アーティストたちは数多くの国際共同制作に参加し、テレビを通じて新たな領域を切り開き、映像と音の実験を行った。それらの中にはアーティスティックで過激的な内容にもかかわらず、商業的に成功を収めるものが少なくなかった。 5日間にわたって開催する「Telexplosion:テレビ王国の憂愁80s」では、1980年代に見られたテレビとビデオアートの相乗効果を取り上げ、以下3つの局面から焦点を当てていく。 1)音楽とビデオのコラボレーションを促したミュージック・ビデオ専門チャンネルMTV 2)ソニー社がつくば科学万博のために製作した巨大テレビ・スクリーン「ジャンボトロン」とパブリックスペースの再発見 3) 最新のビデオアートを個人の自宅に届けた世界初の国際ビデオカセット・マガジン「INFERMENTAL」 オープニング・シンポジウムでは、今日において、どんな媒体が実験と商業的な領域の架け橋となりうるのか、または過激な芸術実験がなぜテレビから消え去ったのかを追及してゆく。 キュレーター:映像ワークショップ(明貫紘子 + 木村悟之) 関連記事 © Wolfgang Müller: Geniale Dilletanten. Merve, Berlin 1982 商業の代わりに芸術とDIYを 「天才的ディレタント」とは何だったのか? スクラップでつくられた楽器、ビデオカセットのカルチャーマガジン、パフォーマンスとしての行列――80年代、ある新しい芸術へのアプローチがジャンルの壁を壊した。この時代の理想や、バンド「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」「デア・プラン」などの担い手を概観する。 © Der Plan バンドの紹介 Der Plan (デア・プラン) デア・プランはのちに自分たちを「電子音楽の歌謡曲」と表現した。歌詞は真剣なテーマを扱っているものの、冗談や皮肉によって成り立っていた。ショーやミュージックビデオで繰り返し登場したのは、自作のお面、衣装、そして舞台セットだった。 © Die Tödliche Doris バンドの紹介 Die Tödliche Doris (ディー・テートリッヒェ・ドーリス) 初めから概念的な芸術プロジェクトだった。音楽に合わせて芸術品、インスタレーション、文章、映画、写真が誕生した。アーティストたちはこのプロジェクトを「体を持たないポップスター」と呼んだ。 Partner und Förderer Suezan Studio | Eizo Workshop | „Telexplosion: In the Afterglow of TV-Land 1980s“ findet im Rahmen von „Digital Choc“ (Veranstalter: Institut Francais Tokyo) statt. | トップ