原沙知絵、女優・タレント

「海外生活でいろいろな経験をする事で、柔軟性を持って物事を捉え、対応する事ができるようになったような気がします。」

「ドイツとご縁ができたのは2006年です。番組の撮影で訪れました。それから、その土地の歴史を知り、ドイツ語を学んでもっと現地の方々と交流したいという思いが強くなり、ドイツ語を学ぶようになりました。滞在中に、言葉はお互い通じ合わなくても、朝まで語り合いお酒を飲み明かした事など、いい思い出が鮮明に残っています。

ドイツでの体験で特に印象に残っているのは、滞在先で風邪を引いてしまったときに、その家のお母さんがアロマオイルやハーブを使って自然療法で対処してくれたことです。ヨーロッパの自然療法に興味が湧き学び始めたのも、このドイツ滞在がきっかけです。


原沙知絵 © © 原沙知絵 原沙知絵 © 原沙知絵
ゴミの分別も、エコ先進国らしく素晴らしいと思いました。大きなリサイクルセンター内では部品別に仕分けられる仕組みが充実していて、町の中でも生ゴミとプラスチックゴミの仕分けの大切さを訴える広告を目にする事が多くありました。エコへの意識がよりよい未来のために必用なものだという考えは、しっかりと私のライフスタイルに根付いていて、買い物や料理の際も、より環境の事や未来の事を考えて生活するようになりました。

海外生活でいろいろな経験をする事で、柔軟性を持って物事を捉え、対応する事ができるようになったような気がします。海外に身を置く事で、自分が日本人である事を改めて認識し、個性を磨く事の大切さを知り、お互いが多様性を認め合うようになる、そうして素晴らしい異文化コミュニケーションが生まれると思います。今後、海外で生活するご縁がある方には、いろんな意味で貴重な体験をしていただきたいなと思います。」

原沙知絵 1978年福岡生まれ。女優・タレント・モデルとして活動している。ゲーテ・インスティトゥート東京でドイツ語を学び、NHKのドイツ語講座『テレビでドイツ語』のナビゲーターを務めた。
昨年までオーストリア・ザルツブルクと日本を行き来しており、その様子をインスタグラムで発信していた。