フィリップ・ヴィトマン (1980年生れ) は文化人類学、民俗学、アメリカ学を専攻し、ハンブルグ造形芸術大学のドキュメンタリー映像クラスに参加した。彼はベルリンを拠点に活動している。
2009年以降、フィリップ・ヴィトマンはベルリン実験室(Labor Berlin)という自発的に組織された映像実験グループのメンバーである。彼の映像作品は多くの国際フェスティバルで上映された。
ヴィラ鴨川滞在中、日本とドイツ、言語~翻訳~理解の関係、風景と人間と科学技術の境界と実験的に取り組む映像プロジェクトの実現を目指した。固定観念と異質性との取組みについての考察の可能性を与える哲学者マルティン・ハイデッガーのテキストが出発点となっている。その作品『Das Gestell』は、2017年1月に、ロッテルダム国際映画祭の「Languages, Gestures, Movements」部門で初上映され、続いてヨーロッパや日本の各地のフェスティバルで紹介された。