朗読会・トークセッション
『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子 & ユルゲン・シュタルフ

Bockcover
© Goethe-Institut Tokyo

ゲーテ・インスティトゥート東京

Online
ゲーテ・インスティトゥート東京2階 図書館

会場での観覧申し込みは5月13日までに bibliothek-tokyo@goethe.de

オンライン視聴:
Webinar ID: 897 4018 2354  Passwort: QQt!5!

小説『おらおらでひとりいぐも』の著者である若竹千佐子氏とドイツ語翻訳を手がけたユルゲン・シュタルフ氏を5月16日、19時にゲーテ・インスティトゥートの図書館に迎えます。本イベントは、ゲーテ・インスティトゥート東京がドイツ連邦共和国大使館との共催でお届けする朗読会・トークセッションです。

若竹千佐子氏は2022年、『おらおらでひとりいぐも』でドイツのリベラトゥール賞(LiBeraturpreis)を日本人として初めて受賞しました。リベラトゥール賞は毎年、ドイツで翻訳出版されたアジア、アフリカ、ラテンアメリカ、アラブ世界の女性作家による優れた作品に対して、フランクフルト・ブックフェアで授与される文学賞です。

審査委員会は受賞にあたって次のように述べました。
「この繊細で哲学的な小説ほど、本賞のコンセプトである「文学による解放」(※)に相応しい作品は他にない。主人公である70代半ばの桃子さんの、社会によって形成されるアイデンティティや本質的な価値観を激しく揺さぶる解放の過程を、優美かつ率直な言葉で、ユーモアに富んだ実に奥深い表現で描いている。」

今回の朗読会は、日本語版とドイツ語版の両方を著者と訳者からそれぞれ直接聞くことができる貴重な機会となります。最後に参加者とゲストの質疑応答の機会も設けておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております。
トークセッションの司会は、『おらおらでひとりいぐも』のドイツ語版『Jeder geht für sich allein』を出版したCass-Verlag社のカティア・カッシング氏が担当します。


※本文学賞の名称LiBeraturpreisはLiteratur(文学)とLiberty(解放)をかけ合わせた言葉遊びとなっています。


登壇者略歴

若竹千佐子

1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒。主婦業の傍ら、幼いころからの「作家になる」という夢を持ちつづけ、55歳で小説講座に通いはじめる。8年をかけて『おらおらでひとりいぐも』を執筆、2017年、河出書房新社主催の新人賞である文藝賞を史上最年長となる63歳で受賞しデビュー。翌2018年、同作で第158回芥川賞を受賞。『おらおらでひとりいぐも』は世界10か国超で翻訳、刊行決定している。2022年、ドイツ語版Jeder geht für sich allein(ユルゲン・シュタルフ訳)で独の著名な文学賞、リベラトゥール賞を受賞。

ユルゲン・シュタルフ
1954年、ドイツ・アンダーナッハ生まれ。
ボン大学、ボーフム大学、東京外国語大学で日本学、英語・英文学と言語学を学ぶ。1984年~1989年、ボーフム大学東亜学部の研究員。その後16年間、ドイツ日本研究所のライブラリアンと研究員を務める。日本学、言語学分野において多くの学術論文を発表。和独大辞典(Iudicium出版社)の共編者、編集責任者。ドイツ語訳に安部公房、太宰治、村上春樹、埴谷雄高、谷崎潤一郎、町田康、吉村萬壱、若竹千佐子、いとうせいこうの作品など多数。

カティア・カッシング
1970年生まれ。トリーア大学と早稲田大学で日本学、英語・英文学を学ぶ。2000年~2018年、『和独大辞典』の編纂に携わる。『Cass Verlag』出版社の創立者・代表。藤原伊織、青山七恵、山本周五郎、車谷長吉、谷崎潤一郎、町田康、川上未映子などの小説を翻訳。2006年、国際交流基金翻訳賞受賞。



 

詳細

ゲーテ・インスティトゥート東京2階 図書館


東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館2階

東京
107-0052 @@country@@

言語: 日独同時通訳
料金: 無料

03 3584-3203 bibliothek-tokyo@goethe.de