Urban Walks - 参加型アートプロジェクト
PARK-PLATZ/パーク-プラッツ

PARTKPLATZ

ゲーテ・インスティトゥート東京

Studio Gross(スタジオグロス 建築事務所)

SPAZIERGÄNGE IN DER STADT URBAN WALKS

PARK-PLATZ -  Urban Walks
Urban Walks ©    Urban Walks
"Spaziergänge in der Stadt/Urban Walks"は、デジタル技術を用いて、都市空間の散策を芸術的・美的体験に変えるアートプロジェクトです。場所とそこに住む人々の物語が、現在だけでなく未来のイメージや過去のエピソードとして取り上げられます。デジタル・プラットフォームを通じて、離れた場所の観客も各国のアートプログラムを体験することができます。

Urban Walksは、東アジア地域7つのゲーテ・インスティトゥートによる地域連携プロジェクトです。参加都市とアーティストは以下の通り: Carman Wong、CK. F、RAY LC (香港)、Ran Chen and July (北京)、GeoinArtLab(ソウル)、_ao_ao_ing (上海)、The Double Theatre (台北)、Studio GROSS + Kitasenjudesign (東京)、Mend-Amar Baigalmaa (ウランバートル)。

スタジオ・グロスが主導する「PARK-PLATZ/パーク-プラッツ」とは、ドイツ語で「駐車場」を意味するだけでなく、「パーク」(公共の)広場+「プラッツ」(公共の)場所と個別に読むこともできます。PARK-PLATZによって、私たちは一時的な公共空間を創造します。

このプロジェクトは、都内に点在する地元の駐車スペースを利用して、都市デザインを問い直すことを目的としています。PARK-PLATZのプロジェクトでは、公共空間であるPARK-PLATZ(パーク-プラッツ)に座って休んだり、話したり、交流したり、都市環境を意識的に捉える時間を創り出します。 そしてアーティスティック・インターベンションによって、都会の真ん中で、一日限りの祝祭空間を創り出します。

PARK-PLATZとはもともと、1993年にカッセル大学(ドイツ)で行われたセミナー「散歩学-知覚と交通 (Spaziergangswissenschaf - Wahrnehmung und Verkehr)」に関連して行われた一連の調査のことで、それから30年後の今年、このアイデアを東京で紹介するものです。

東京では多くの住宅が個人所有という、独特な都市形態をもっています。そこでは一見、村のような構造が形成され、隣人とのふれあいをもたらすコミュニティーが形成されそうに思えますが、実際には、空き地をPARK-PLATZ(公共の場)に転用するなど、デザインし直す可能性は追求されていません。せめて一日だけでも、この状況を変えるために、東京の "新しい公共空間 "を巡る旅に、PARK-PLATZの専用車で出発しましょう。

《実施要項》
荒川区熊野前商店街にあるStudio GROSSをスタート地点として、集まった参加者は11時に散策をスタートします。
Park-Platz Route ©   Park-Platz Route


スタジオグロスを出発した「乗り物」は、熊野前商店街近辺のPARK-PLATZ(駐車場)を回ります。それぞれの駐車場で、その乗り物はテンポラリーな舞台に変わり、街角図鑑、新しいリアリティ、アーバン・オブジェクト、散策学などをキーワードとするアーティスティックなインターベンションが提供されます。

※ 最終的なルートは当日、現地で発表されます。事前にお申込みいただいた方には、当日連絡の付く電話番号をお知らせいたしますので、遅れて参加する場合は、お電話にて現在地をお問い合わせいただけます。

アーティスティック・インターベンションの紹介(順不同)

1000 A4 washi cosmos squares / 1000 A4 和紙 コスモ・スクエア (参加型インスタレーション)
アーティスト:クロエ・パレ Chloe Paré
このプロジェクトでは、散策を楽しみながら、空間認識を積み重ねていきます。参加者はいくつものアクションを通して、自身の主体性を織り込むようにしてシステムを構築します。インスタレーションは、視覚や触覚、運動などを通して空間、建築を発見することで徐々に育っていきます。最初のアクションは、乗り物の中から外に出た紙を切り抜いて、集団で二次元の平面を編むことで始まり、続くアクションでは、互いに干渉し合うことを楽しみつつ、こうした織られた平面から多次元的な彫刻的インスタレーションを作り上げます。

I am here(パフォーマンス、Dérive=漂流)
アーティスト:マウリツィオ・チリロ Maurizio Cirillo
「I am here」は、チリロが東京滞在中、徒歩や自転車で、どこまでも広がるこの大都市の果てを探求した体験に基づいています。自分自身とその身体、そしてそれを取り巻く世界と意識的に対峙し、焦燥や切迫感、さらには孤独と匿名性という点から、大都市では自身の帰属意識をどこまで持ちうるのかという問いを提起しています。

PA.RK.PLA.TZ
アーティスト:GROUP (乗り物、山車)
「山車(だし)」に見立てられたこの乗り物には4本の柱が立てられており、それが聖と俗を隔てています。装飾が施された柱には1本ずつ意味があり、山車とそれを引く人たち、そして地域を守護しています。文字にも意味があって、それが柱の装飾としても、また同時に構造としても用いられます。山車が路地を移動する途上で、装飾の持つ建築的な意味を再確認し、また地域コミュニティの在り方を見直していきます。

SUPER-SLIT-SCAN (映像、AR)
アーティスト:北千住デザイン  
人は知覚のレンズを変化させながら環境を観察していますが、その際にスーパースリットスキャンと呼ばれる技術を用いて動画映像を歪ませます。この技法を用いて、時間と空間を融合させた特別な体験を北千住デザインがクリエイトします。
 
散歩学(Spaziergangswissenschaft)は、1973~1993年、アンネマリーとルツィウスのブルクハルト夫妻が率いるカッセル大学の建築・都市・景観計画学科で行われた「都市システムの社会経済学的基礎」の枠組みの中で発展した。社会経済的、政治的、芸術的背景を組み合わせた実験的教育法において、彼らは学生とともに、景観の知覚と意味について研究した。そして、風景とは文学、絵画、教育、芸術などの教育によって影響を受けるイメージであることを発見した。ひいては、彼らはその発見を都市景観に応用し、都市環境への介入を通して都市環境に新たなイメージを創造し、市民の認識を変えようとした。この「歩くこと」に基づく研究は科学として確立し、「散歩学」と呼ばれるようになった。

スタジオ・グロス:ベルリン出身のアンネとセバスチャン・グロスの建築家カップルが2019年に設立したスタジオ。東京の下町、荒川区熊野前商店街の一角にあった空き家を改修して、仕事と生活、そして情報発信の場としている。そのビジョンは、建築と近隣とが近づく実験的空間を作ること。近隣のコミュニティーと専門家を結んで、東京の増え続ける空き家問題に取り組み、それについてのオールタナティブで集団的なコンセプトを提案する。同時に、アンネはルツィウス・ブルクハルトが提唱した、Strollology(散策学)を研究テーマとし、風景や都市空間、建築と都市計画の新しいビジョンに取り組んでいる。

PARK-PLATZ/パーク-プラッツ は、東アジア地域7つのゲーテ・インスティトゥートによる地域連携プロジェクトです。
コンセプトとデザイン: Studio GROSS
デジタル・フィルム:北千住デザイン 
乗り物制作:GROUP
インターベンション・アーティスト:クロエ・パレ、マウリツィオ・チリロ
フライヤーデザイン:小林すみれ
リーディング、翻訳(ブルクハルトによる原稿):田村将理

協力:熊野前商店街

後援:
在日ギリシア大使館
Greece Logo ©   Greece Logo








オーストリア文化省、オーストリア文化フォーラム東京
BMKOES ©   BMKOES









在日スイス大使館

Schweizerische Botschaft ©   Schweizerische Botschaft
vitality swiss ©   vitality swiss


 

詳細

Studio Gross(スタジオグロス 建築事務所)

東京都荒川区
東尾久 5-14-13

東京
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料金: 参加無料

03-3584-3201 info-tokyo@goethe.de