映画上映、レクチャー&トーク
ヴィム・ヴェンダース監督『東京画』 上映とレクチャー&トーク

Tokyo-ga
© Wim Wenders Stiftung 2014

ゲーテ・インスティトゥート東京

丸ビルホール

今年初めて「東京国際映画祭」(TIFF) の連携事業として開催される「丸の内映画祭」は、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督にフォーカスをします。ヴェンダース監督は2023年のTIFFで審査委員長を務める他、『Perfect Days』と『アンゼルム』という2本の最新作が上映されることでも注目を集めています。

TIFFと同時期に開催される「丸の内映画祭」は、ニュー・ジャーマンシネマの代表の一人であるヴィム・ヴェンダース監督の旧作をいくつか(再)発見する貴重な機会となるでしょう。
ドイツ連邦共和国大使館とゲーテ・インスティトゥート東京の共同企画として、ヴェンダース監督の『東京画』の上映と、ヴェンダース研究者のイェルン・グラーゼナップ教授によるレクチャー&トークを行います。ヴェンダースと小津、二人の巨匠の関わりを中心に話します。レクチャーの後、石川慶監督が加わり、グラーゼナップ教授とトークを行います。石川監督は昨年ヴェネツィア国際映画祭で発表された『ある男』の脚本を手掛ける際、小津安二郎が愛用していた茅ヶ崎館に長期滞在し、小津の世界に入り込み創作を進めました。

司会は映画ライターの月永理絵さんです。
 

『東京画』
1983年に来日したヴェンダースは小津安二郎の描いた“東京“を求めてカメラマンと2人で街へ出た。好奇心の赴くまま、パチンコや竹の子族、食品サンプルなど当時の日本的な風景を映し、『東京物語』主演の笠智衆や小津の名カメラマン厚田雄春と対話するうち、近代化し変容した“東京“が浮かび上がる。東京探索の途上、ヴェンダースは小津が映画に留めたイメージや人物の名残を追い求めるばかりでなく、媒体としての映画の持つ本質に迫ろうとしている。

1985年、西ドイツ、アメリカ、92分
監督:ヴィム・ヴェンダース
出演:笠智衆、厚田雄春、ヴェルナー・ヘルツォーク、クリス・マルケル

イェルン・グラーゼナップ

ゲッティンゲンでドイツ文学、アメリカ文学、英文学を学ぶ。1999年博士号取得、2006年教授資格取得。2010年以降、バンベルクのオットー・フリードリッヒ大学にて文学・メディア研究の教鞭をとる。映画、写真、文化理論を専門に研究。また、ヴィム・ヴェンダース監督の映画作品に関する研究を継続的に行い、ロードムービー『パリ・テキサス』や、ヴェンダース監督の初期作品などについて、様々なエッセイや本を出版している。




石川慶

1977年生まれ。ポーランド国立映画大学で演出を学ぶ。『愚行録』(17)、『蜜蜂と遠雷』(19)、『Arcアーク』(21)などで注目を浴び、昨年公開された『ある男』は、日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む最多8冠を受賞した。

 

詳細

丸ビルホール


東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング7階

東京
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言語: 映画:英語・日本語、日本語字幕付/レクチャー&トーク:ドイツ語、日本語逐次通訳付
料金: 上映:1600円(一般)、1100円(学生)/レクチャー&トーク:入場無料

03-3584-3201 Info-tokyo@goethe.de