音楽・ライブパフォーマンス
山手線:サークルラインプロジェクト24 東京
東京ベルリン友好都市提携30周年
このたび、ゲーテ・インスティトゥート東京は、「東京ベルリン友好都市提携30周年」事業の一環として、テオ・ナービヒトによる「CIRCLE LINE PROJECT 24 TOKYO」と題した音楽と映像によるライブパフォーマンスを開催いたします。
©Denis Laner
そして今回、2023年に取材した東京の環状線「山手線」を題材に、最新作 「CIRCLE LINE PROJECT 24 TOKYO」 をお披露目いたします。山手線は全長34.5キロメートル、30駅すべてを巡ると64分かかります。毎日350万人の乗客を抱えるこの路線は、ベルリン全体の公共交通機関利用者数とほぼ同数の乗客数を誇ります。また、各駅で異なるメロディが流れることも知られています。ナービヒトはこの特徴に着目し、30駅とその周辺地域をテーマにしたショートストーリーを制作しました。
このライブパフォーマンスでは、東京山手線を題材にした音源と映像をベースに、3つのスクリーン、4つのスピーカー、そして生演奏が融合します。観客は鉄道の雰囲気を感じながら、電車内外の世界を体験し、まるで山手線に乗って東京を旅しているかのような没入感を味わうことができるでしょう。また、ベルリンから来日するコントラバスクラリネット奏者のテオ・ナービヒト、ターンテーブル奏者のヨーク・ランツ、ドラマーのアレクサンドル・バベル、映像作家のヨハネス・ギルケに加え、東京で活躍するチェリストの森重靖宗、短波ラジオ奏者の直江実樹、ヴォイスパフォーマーの蜂谷真紀が共演します。
ぜひゲーテ・インスティトゥート東京で、音楽とヴィジュアルで織り成す東京・山手線の特別な旅をお楽しみください!
作品画像:フランク・ディエルシュ ≪山の手≫ インク・紙 50×70cm
https://youtu.be/zoOuZI5xR5U
Circle Line Project 23
©Denis Laner
Theo Nabicht/Kontrabassklarinette
1963年エーベルスバッハ生まれ。1983年から1987年までベルリンのハンス・アイスラー音楽院でサクソフォン、フルート、ピアノを学ぶ。1995年から1997年までストラスブール音楽院でバス・クラリネット(マスタークラス)を専攻。
1985年以降、ベルト・ヴレーデ、マウロ・グネッキ、ティエリー・マディオット、ミハイル・アルペリン、ヴェルナー・ダーフェルデッカー、アンソニー・ブラクストン、ペーター・コーヴァルト、フレッド・フリスらとの共同プロジェクトで豊富な舞台経験を積む。ベルリン・カンマーアンサンブル・ノイエ・ムジーク」の長年のメンバーであり、「クラングフォルム・ウィーン」や「アンサンブル・モデルン」にも客演している。2007年以来、テオ・ナビヒトはセルムのヴォルフガング・シュトライ製のコントラバス・クラリネットを演奏している。
さらに、演劇、ダンス、テレビ作品の作曲家としても活動しており、多くのレコーディングやCD制作に携わっており、現在は主に現代音楽、即興音楽、作曲など幅広いジャンルの演奏活動を展開している。近年はソリストとしての活動が増え、現代作曲家の作品や自作を中心に演奏している。
http://www.nabicht.de/
ジョーク・ランツ/ターンテーブル
Joke Lanz/Turntable
1965年スイス、バーゼル生まれ。ベルリン在住。電子音楽のインディペンデント・シーンのパイオニアとして知られ、彼の音楽は、即興音楽と実験音楽、ノイズミュージックとターンテーブリズム、パフォーマンスアートと具体音楽(ミュジーク・コンクレート)など、様々なジャンルの境界を超えるものとなっている。これまで、シェリー・ハーシュ、クリスチャン・マークレー、オラフ・ルップ、ケン・ヴァンダ―マーク、ラッセ・マーハウグ、ホルヘ・サンチェス=チョン、ストロッター・インスト、クリスチャン・ウェバー、シャーロット・ハグ、オードリー・チェン、ウテ・ヴァッサーマン、ペーター・コーヴァルト、DJオリーヴ、ソフィー・アグネル、dieb13、eRikM、マルタン・テトロー、エクレクト・アンサンブル、アレクサンドル・バベル、クリスチャン・ヴォルファルト、ヨナス・コシェル、マット・ポゴ、内橋和久、ウィーン放送交響楽団などと共演している。彼の活動において国際的に高く評価されているのは、25年以上続けている「Sudden Infant(突然の子ども) 」というノイズ音楽のプロジェクトである。最初はソロで活動していたが、2014年にトリオの活動に発展した。その他、レコードプレーヤーとビニール盤を操作するターンテーブリストとしての活動のほかに、劇場や映画音楽、ラジオ作品、インスタレーション、オブジェなど様々な場所で幅広く活躍している。2015年にスイス音楽賞受賞。
http://suddeninfant.com
アレクサンドル・バベル/パーカッション
Alexandre Babel/percussion
1980年、スイス・ジュネーヴ生まれ。ジュネーヴとニュー・ヨーク・シティで学ぶ。2013年より、ジュネーブを拠点とするパーカッション・アンサンブルElektroのアーティスティック・ディレクターを務め、ノイズ・ロック・バンド「Sudden Infant」はじめとする数多くのバンドや、ジョーク・ランツ、キャスパー・ブレッツマン、ピアニストのアンソニー・パテラスといったアーティストと共演している。作曲家としても活動しており、彼が作曲した曲はジュネーブのアルキぺル・フェスティヴァル、オハイオのオーバリン音楽院やブエノスアイレスのCCMC(Centro Cultural de la Música Contemporánea)で演奏されている。2020年には、スイスのラ・ショー=ド=フォンで開催された現代音楽のモノグラフィーフェスティバル「Les Amplitudes」のメインゲストとして招待された。2022年には、アーティストのラティファ・エシャックとキュレーターのフランチェスコ・ストッキと共に、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展のスイス館の制作にも携わっている。2021年にスイス音楽賞受賞。
https://alexandrebabel.com/
ヨハネス・ギルケ/ヴィデオ
Johannes Girke/Video
http://rotoso.de/
蜂谷真紀/ヴォーカル、ヴォイス、ピアノ、コンポジション
Maki Hachiya/vocal, voice, piano, compositions
オフィシャルウェブサイト http://hookchew.com/
森重靖宗/チェロ
Yasumune Morishige/cello
オフィシャルウェブサイト https://www.mori-shige.com/
直江実樹/短波ラジオ奏者
Miki Naoe/radio
2000年から短波ラジオSONY CF-5950による仕込みなしリアルタイムチューニングによるライブ活動を開始。ソロやインプロヴィゼーション活動の他、ラジオ集団「チューニングブラザーズ/短波兄弟」を主宰他、MIKIKAWOL、寒天縄、MikShizなど、参加ユニット多数。
ソロはVELTZレーベルよりライブCD(2011)、カセットシングル(2014)をリリース(いずれもSold Out)。
2021年に10年振りでレコーディング作品としては初のアルバム「solos」をリリース。また、参加しているプログレバンド、新●月プロジェクトのツアーライブを収録した「冬の旅」が2017年リリース。
あがた森魚、京極輝男(ex.De-Lax)、MUSQIS、小川京子などのレコーディングに参加。
ブログページ https://blog.goo.ne.jp/mikinaoe42_12
詳細
ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
ドイツ文化会館内
Tel. 03 35843201
東京
Japan
料金: 2,000円(税込/1ドリンク込み)
03-3584-3201 info-tokyo@goethe.de