アンドレアス・シュルツェ
美術
アンドレアス・シュルツェ(1965年生れ)は、ライプツィヒの大学で美術を学び、現在も同地在住の美術家である。シュルツェの創作のテーマは、メディア社会と、そこに過剰に溢れる画像や情報、秩序の構造、内容を伝えるプレゼンテーションの方法である。
創作の中心にあるのは、文化的な背景・物語を持つ、あるいは文化的な意思疎通や活動が行われる場所や出来事(美術館、映画、イベント、新聞等)との関わり方であり、また、そうした文化的営みの個々の内容や伝達に対する、一般的、個人的な反応でもある。シュルツェの作品はヨーロッパやアメリカの主要な展覧会で紹介された。
ヴィラ鴨川滞在中は、日本の都市風景や建築物などを撮影し、それらの持つ多層的な意味合いを考察した。また、大徳寺黄梅院で開催された展覧会「TEMPLE / MATERIAL」にて、京都で制作した作品を展示。その作品によって、お寺という異文化、または「いわゆる異文化」に代表的な、具体的な空間を引き合いにだした。