KYOTO EXPERIMENT 2023 提携プログラム
ゲーテ・インスティトゥート大阪・京都とドイツ総領事館が、障害を持つアーティストと芸術活動を通して出会い、洞察を得て、一緒に創造するGathering in a better worldを開催します。今年のテーマは「視覚言語」。手話から生まれたパフォーマンスVisual Vernacular (VV)を手話エンターテイナーの那須映里さん、手話パフォーマーのKAZUKIさんを講師に迎えてワークショップ形式で体験します。
Visual Vernacular (ヴィジュアル・ヴァーナキュラー)とは?
Visual Vernacular (VV)、は、手話の視覚的な表現を使ってストーリーや情景を描写するアートです。詩やパントマイムの要素を取り入れて、力強い動きや象徴的な手話、ジェスチャー、顔の表情などを組み合わせて、世界を視覚的に表現します。パフォーマーは、緩急やリズム、ズーム、視点の切り替えといった映画のような視覚効果を使い分け、また時には動きを使って複数のキャラクターや物体に変身しながらストーリーを構築します。これらのテクニックを組み合わせることで、非常に力強い独特のストーリーテリング効果を生み出します。VVの“Visual(ビジュアル)“という表現は、その本質が視覚にあり、ろう者の文化と自然に結びついていることに由来しており、“Vernacular(ヴァーナキュラー)“という形容詞は、方言に象徴されるような、ある特定の地域の話し言葉の特徴を指しています。
Eri Nasu
【那須映里】
1995年生まれ、家族全員がろう者のデフファミリーとして育つ。日本大学法学部卒業。デンマークにあるFrontrunnersに留学し、ろう者のリーダーシップ、組織学について学ぶ。現在は手話エンターテイナー、役者、国際手話関係で活動する。2022年フジテレビドラマ『silent』に出演。NHK 「みんなの手話」、「手話で楽しむみんなのテレビ」に出演中。
KAZUKI
【KAZUKI】
主に俳優業と手話パフォーマーとして活動中。手話歌、無音コンテンポラリー、舞踏、ろう者によるノンバーバルコミュニケーションなど様々な手法を用い、視覚的なパフォーマンスでろう者も聴者も誰もが観て楽しめる世界観を表現をしている。その他、映画・舞台俳優としても活動。映画『夏の光、夏の音』や『ヒゲの校長』、演劇作品『手話裁判劇テロ』などに出演。東京2020パラリンピック開会式出演。
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