ダンスをコミュニケーションツールとして、環境 / 立場 / 世代 / 性別を超えてあらゆる人との対話を試みた2年にわたるリサーチを、湯浅永麻がチジャ・ソン、宮井優と共にダンス作品として発表します。タイトルの vicarious(ヴィケリアス)は「他者の経験を自分のもののように感じる」という意味。ワークショップやインタビューの対話から生まれた共感性・矛盾などをインスピレーションに、消化しきれない現状の中で生きる私たちの深層を身体へと映し出します。
湯浅永麻(Ema Yuasa)
ダンサー・振付家。ネザーランドダンスシアターに11年間所属。2016年にフリーとなり様々な著名アーティストからのオファーを受けダンスや演劇など世界中で公演する一方、自らもジャンルを超えた数々のアーティスト達とのコラボレーション作品を発表。第13回、15回日本ダンスフォーラム賞を受賞。
チジャ・ソン(Jija Sohn)
パフォーマー・振付家。米国で応用言語学を学んだ後、2015年にオランダのSchool of New Dance Development (SNDO)を卒業。日本ではDance New Air 2020->21で短編映像作品『Landing on Feathers』を発表。近年はヨーロッパの移民コミュニティと共に、対話を用いた作品制作など、多岐にわたり活動する。
宮井優(Yu Miyai)
映像ディレクター。和光大学在学中にドキュメンタリー表現に関心を持つ。卒業後、報道番組制作プロダクションに入社し、2011年に独立。これまでに、医療・原発事故・マイノリティに関するドキュメンタリー番組の企画・制作に携わる。nosmosis researchの意図に共感し、2023年よりプロジェクト全体の記録映像を担当。
主催:nosmosis 実行委員会
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [芸術文化による社会支援助成]、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団 [Kissポート財団]、オランダ王国大使館
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京、SHIBAURA HOUSE
リサーチ・クリエーション:湯浅永麻、チジャ・ソン、宮井優
振付:チジャ・ソン、湯浅永麻/出演:湯浅永麻、他予定
技術:遠藤豊(LUFTZUG)照明:DOTWORKS
サウンドデザイン:佐藤公俊 / 映像演出・記録撮影:宮井優 /
宣伝美術:林琢真 図版:中村亮一 / 制作:元行まみ / 制作協力:宮久保真紀
nosmosis researchについて
湯浅永麻を中心に2021年から始動。ワークショップやダンスクラスなどの身体表現の場を通して、違いを持ったもの同士が関わることで生まれた気づきから、視野を拡げ、思考する場を目指しています。
◆nosmosisについて
nos = ラテン語で"わたしたち"
N.O.S.= Not Otherwise Specified(どこにも特定されない)
osmosis = 浸透する
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