男、女 – それ以外にはないのだろうか?このふたつのカテゴリーのいずれにも当てはまらないと感じる人は、周囲を混乱させる。多様性を重視する最新のフェミニズムはこう問いかける。男と女の違いは、不動のものでなければならないのか?この2つの性への区分は、むしろ私たちを抑圧しているのではないのだろうか?
「子どもを持つか、持たないか。それを決めるのは私」。自分の身体に対する決定権は、長い間、フェミニズムが掲げてきた最も重要な主張のひとつだった。それは今でも変わらない。が、そこには異なる兆しが見えている。以前であれば子どもを持つことができなかった人でも、子どもを持つことができる時代になっているからだ。同時に、遺伝的な異常は早期に発見できるようになっている。生殖の倫理と技術の進歩は、どのような関係にあるのか。6名のクリエイターが自身の個人的立場について語る。
私は太り過ぎだろうか、老け過ぎだろうか、きれいじゃない?理想化された女性らしさのイメージは日々私たちの上に振りまかれ、私たちを不安な気持ちにさせ、女性は外見がすべて、という伝統的な役割像を伝えてくる。フェミニズムの議論は、こうしたイメージに対して、自己主張というエンパワーメント戦略を突きつける。
極右ポピュリズムの潮流が社会に普通に見られるようになった時代。フェミニズムは反レイシズムと「非白人」の統合というテーマにさらに力を入れている。それは非白人女性、あるいはベールをかぶっている女性は、白人女性・西洋女性とは全く異なる方法でセクシズムにさらされるという理由のみによるのではない。「肌が浅黒い危険な外国人」という人種差別的な決まり文句が、政治の道具として勢いを増して使われ始めたからでもある。