オライの決断

オライの決断 © © filmfaust+ChristianKochmann オライの決断 © filmfaust+ChristianKochmann
妻と喧嘩したオライは、怒りにまかせて彼女の携帯のメールボックスに「タラク」という言葉を残してしまう。それがどんな状況を引き起こすか、敬けんなイスラム教徒の彼にはわかっていた。イスラム教において「タラク」とは、仮離婚の決断を表す言葉である。夫は妻の元を3ヵ月間離れ、距離をおいてから夫婦関係を再度確認する決まりになっている。オライは妻と別れたくないが、信仰に従ってケルンに引っ越し、リサイクル市場の仕事に就き、現地の信徒団に通い始める。しかしある日、突然妻がオライの部屋に現れる。優先するのは妻への愛なのか、信仰なのか?オライは決断に迫られる。
本作を通じてメフメト・アキフ・ビュユックアタライ監督は、ドイツにおけるイスラム教徒のコミュニティの等身大の現実を誠実に描いて、未知の世界への窓を開く。
 
2019年、101分、ドイツ語・トルコ語/ドイツ語・日本語字幕付
監督:メフメト・アキフ・ビュユックアタライ
キャスト:ゼイジュン・デミルオヴ、デニズ・オルタ、ジェム・ギョクタシュ、ミカエル・バイラミ、フェルハット・ケスキン、ファリス・ユズバシュオール、カイス・セッティ