エコロジー
beuys on/off

1969年、ヨーゼフ・ボイスは、一隊の木製そりと古いフォルクスワーゲンのバンから構成されるインスタレーション、『Das Rudel (The Pack)』を制作した。24台のそりには、それぞれに丸めた格子柄フェルト、溶けた動物の脂肪、ランタンが載せられ、天井から吊り下がるフェルト毛布とフェルトのスーツが構成を完結させている。この作品に使用されているすべてのオブジェは、極限状態を生きるための「サバイバルキット」の象徴である―そり、フェルト、脂肪、光源があれば、寒さから逃れ、凍え死なずに済む。しかし、地球温暖化、パンデミック、大規模スポーツイベント開催という状況下で、どのようなサバイバルキットが今日のアーティストに用意されるのだろうか?

今日、連帯の必要性は明らかであり、直感と想像力を備えたアーティストは、ヨーゼフ・ボイスが常々言及していたように、社会において批評的思考を触発する役割を担う。重要なのは、新自由主義システムや家父長制社会が提供してきた、従来の「真実」を繰り返し再考することである。ビシュケク現代美術学校のインディペンデントなプラットフォームと相互に関わるという私たちのさらなる経験は、再考と行動の実験室である。つまり緑の活動家、フェミニスト、マルクス主義者など、さまざまな背景を持つアーティストと協働することで、ソビエト時代の遺産、女性解放、地球環境の不平等、環境汚染、森林破壊、生物多様性、食糧生産、食糧のシェアについて、芸術的想像や相互作用、意識化や省察を行う、進行中のプロセスなのである。