日本のキュレーター。現在は香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)でエグゼクティブディレクター兼チーフキュレーターを務める。インタビューやアーカイブ調査を通じて、ジェンダーポリティクスや、資本主義、産業化、芸術的実践の相関関係をテーマに多くの学際的なキュラトリアルプロジェクトを実現してきた。2009年、水戸芸術館現代美術センター「Eight Days: Beuys in Japan」展の企画を担当。この展覧会では、再発見された1984年のヨーゼフ・ボイス来日のドキュメンタリー映像を通し、ボイスが日本の観客に与えた影響について調査した。
シン・ジェミン
韓国出身。ビジュアルアーツ領域の展覧会コーディネーターおよびキュレーターとしてキャリアをスタートさせる。キュレーターとしては、韓国人アーティストE Hyunjoonの個展「V.U.C.A」を企画し、2016年にはソウル美術館の「Seoul Babel」展にArchive BOMMのゲストキュレーターとして参加した。2017〜2019年までSIDance(ソウル国際ダンスフェスティバル)企画部門プロデューサーとして勤務。アーツ・カウンシル・コリアから新進プロデューサーの一人に選ばれ、2020年2月開催の国際フォーラム「Dance Dramaturges in Production」を企画。現在、チェ・テユンのスタジオのプロジェクトマネージャーとして勤務。
再生産労働は、あらゆる形態の生命を維持するために最も本質的な労働であるという認識のもと、Center for Reproductive Laborは、再生産労働の価値を再構築することに取り組んでいる。メンバーの幅広い経験と専門知識を活かし、社会主義フェミニストや移民家事労働者の運動に貢献するための創造的かつ実践的なスキルと、政治を発展させることを目的とする。構成メンバーには、デザイン、リサーチ、理論を教えること、ケアと解放を日常的に実践することを並行して展開できるようなスペースを育むラナ・ガバミ、料理し食事を共有しながら、世界各地でスペースやコレクティブを共同設立する須川咲子、制度的な枠組みの内外で、横断的批評のためのスペースを切り拓くローザ・テ・ベルデ、アイルランド系中国人のアクティビストで、再生産労働と反帝国主義に焦点を当てた研究で社会学研究科を卒業したばかり。東アジアに社会正義を実現するためエネルギーを注ぎ、このような関心をきっかけにCRLの活動に参加したアイリーン・エがいる。
チェ・テユン
チェ・テユン(1982年、カリフォルニア州サンマテオ生まれ)は、科学、テクノロジー、社会、人間関係の詩学を探求する。コンピュータープログラミング、ドローイング、執筆を行い、多くの場合、仲間のアーティスト、専門家、コミュニティメンバーと共同プロジェクトを実施する。
チェのプロジェクト、参加型ワークショップ、パフォーマンス、インスタレーションは、ニューミュージアム、ホイットニー美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、スミソニアン協会アジア太平洋アメリカンセンター、Van Alen Institute、M+ミュージアムなどで発表されてきた。上海ビエンナーレ、ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ、イスタンブール・デザイン・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2021に参加。Eyebeam Art and Technology Center、Lower Manhattan Cultural Council、Frank-Ratchye Studio for Creative Inquiry、Pioneer Works、NEW INC、Data and Society、Centre for Heritage, Arts and Textileなどでのアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。Public School New York、オキュパイ大学、Triple Canopy Publication Intensiveなど、オルタナティブな教育にも貢献。ニューヨーク大学、パーソンズ美術大学で教鞭をとり、ニューヨークでSchool for Poetic Computationを共同設立した。
グリナラ・カスマリエワ、ムラトベック・ジュマリエフ
グリナラ・カスマリエワ、ムラトベック・ジュマリエフは、キルギスタンのビシュケクを拠点とするアーティストデュオ。これまで数多くの国際展やビエンナーレに参加し、ビシュケク国際現代美術展(2005〜2008年)や、都市の緑地帯の問題に特化したパブリックアートフェスティバルであるArt Prospect-Bishkek(2017〜2018年)でキュレーションを行う。ArtEast NGO(2002年〜)、現代美術学校プロジェクト(2009〜2019年)の設立者でもある。この2つのプロジェクトは、動的な社会的関与のためのスペースを育み、またここでの教育の成功により、2012年の光州ビエンナーレ参加を果たした。プリンスクラウス賞(アムステルダム、2010年)受賞、 Artes Mundi 4、Wales International Visual Art Exhibition and Prize(2010年)にノミネート。