演劇リーディング 『HOMOHALAL(ホモハラル)』

Ibrahim Amir © Fero Zboray © Fero Zboray

2019年11月23日(土)/ 24日(日)14:00
受付・開場は開演の30分前
※両日とも、終演後にアフタートークあり。

フラッグスタジオ

作=イブラヒム・アミール
VISIONEN -ドイツ同時代演劇リーディング・シリーズVol. 9

2012年に始まった演劇リーディングシリーズVISIONENの第9回目は、シリア出身の作家で、ウィーンをはじめドイツ語圏で話題作を発表し続けている劇作家イブラヒム・アミール(Ibrahim Amir)の「Homohalal (ホモハラル)」(2017)を紹介します。演出はHMPシアターの俳優、髙安美帆 が手掛けます。
 
「ホモハラル- Homohalal」
舞台は2037年のドイツ。難民受け入れフィーバー&パニックから20年という年月が流れ、流入した移民の数も危惧されていたほどには増加せず、今やいたって穏やかで世界一寛容性の高い国になっているドイツ。当時、難民として庇護権を求めていたり、その支援をしていたヘルパーたちが、久しぶりにあるお葬式で再会する。当時は、正義と権利を求めてともに戦い、中には恋に落ちたり、結婚した人たちが、その後異文化の壁にぶつかって離婚を考え始めたり、期待と現実のズレから現在の生活に失望し、その不満をお互いにぶつけ始め・・・。
 
 
【作者プロフィール】 イブラヒム・アミール(Ibrahim Amir)
1984年 シリア・アレッポのクルド人家族のもとに生まれる。アレッポの大学で演劇とメディアを専攻するものの、クルド人学生運動に参加したことを理由に3学期の終わりに大学を退学処分となる。2002年ウィーンに渡り、医学部を卒業後、医者として働くかたわらドイツ語での執筆を始める。2009年短編小説『In jener Nacht schlief sie tief』で難民文学賞を受賞。2018年には『ホモハラル』でミュールハイム劇作家賞とネストロイ賞のベスト・オフ・プロダクション部門にのノミネートされた。 
 
 
 
【演出プロフィール】 髙安美帆
1978年 大阪府生まれ。8歳から神楽をはじめる。近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻卒。卒業後、俳優として劇団hmp(現:エイチエムピー・シアターカンパニー)に参加。2011年、ドイツ文化センターの奨学金を得てドイツ留学。その後、個人活動をはじめる。自らのルーツである神楽や日本の伝統芸術を基にした作品を異分野の表現者達と共同制作している(破墨プロジェクト、祭礼シリーズ、MOGURA KAGURA)。エイチエムピー・シアターカンパニー、舞夢プロ所属。NPO法人大阪現代舞台芸術協会理事。
 

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