ヨーロッパ文芸フェスティバル 隣は何をする人ぞ

クリスティーナ・ダブロヴスカ&四元康祐  

2024/10/12 (土)

19:00 - 21:00

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

クリスティーナ・ドンブロフスカ×四元康祐による詩の朗読&トーク

ご予約はピーティックスから

本イベントでは、国際的に活動する二人の詩人による対話の場を設けます。二人の間には多くの共通点ありますが、その中から浮かび上がってくるのは、旅人の精神および詩的言語を通じて、自分たちの周囲を鋭い視点で探求・観察する仕草です:ポーランドの詩人クリスティーナ・ドンブロフスカは今年の京都文学レジデンシーのEUフェロー。四元康祐は長年ヨーロッパに拠点を置きながら、世界中の詩人たちと広く活発なネットワークを築いてきた日本の詩人です。本イベントのタイトルは、ドンブロフスカの代表作の一つを引用したもので、詩はミクロとマクロのスケールで、いかにして“他者“の存在を感じ取り、描き出すことができるのかという問いを投げかけます。

ドンブロフスカと四元は当日、自らの詩を朗読しながら、「隣人」への詩的アプローチを行うとともに、現代においての詩の可能性について語り合います。朗読とトークの合間に舞踏ユニット「遊舞舎」が詩を空間へと「翻訳」し、ミュージシャンの千葉広樹が言葉とダンスの世界に生演奏で応答します。

クリスティナ・ドンブロフスカ

ポーランドのワルシャワを拠点に活動。著書として5冊の詩集を出版し、ポーランドで最も権威ある2つの文学賞Wisława Szymborska AwardおよびKościelski Award(2013)、Literary Award of the Capital City of Warsaw(2019)を受賞。また、Pushcart Prize(2024)の受賞、Derek Walcott Poetry Prize(2022)のファイナリストやNational Translation Award in Poetry (2023)のロングリストに選ばれ、高い評価を得ている。詩は20以上の言語に翻訳され、多数の媒体に掲載されている。翻訳分野では、ノーベル文学賞を受賞した米国の詩人ルイーズ・グリュック氏をはじめ、主に英語圏の詩人のポーランド語訳に携わる。また、詩や芸術に関するエッセイストとして、さまざまな文化誌に定期的に寄稿している。

四元康祐

1959年生まれ、詩人。主な詩集に『世界中年会議』(山本健吉文学賞、駿河梅花文学賞)、『噤みの午後』(萩原朔太郎賞)、『日本語の虜囚』(鮎川信夫賞)など。長くアメリカとドイツに暮らし、世界各地の詩祭に参加。2020年以降は拠点を日本に戻し、詩と音楽のライブイベント「Poetry Talks Live」を主宰したり、大学で詩の授業を教えている。2023年には、アイオワ国際作家プログラムおよび香港国際作家ワークショップに参加した。

遊舞舎

舞踏家である優子と慶子、アーティスト・ドラマトゥルクの珠子を中心としたパフォーマンスユニット。
美術家や音楽家、詩人、研究者など多様なアーティストとの共同制作に携わる傍ら、舞踏や郷土芸能をはじめとした舞踊文化における思想や精神性を探求し、創作活動を実施する。
現代において祈りの姿として立ち現われる身体について実作と探求を行う。

千葉広樹

ベーシスト/作曲家。
コントラバスによるクラシカルなサウンドとアトモスフェリックなエレクトロニクスを奏でる音楽家。
これまでに4枚のソロアルバムをリリース。
自身のバンドIsolation Music Trioの活動や、蓮沼執太フィル、優河with魔法バンド、サンガツ、スガダイロートリオなどのメンバー、arauchi yu (cero)、優河、Janis Crunch、などのプロデュース、cero、Luca Delphi、古川麦などのアレンジも手がける。UA、吉田省念、原摩利彦、岡田拓郎、Julia Shortreed、渡邊琢磨などのライヴベーシスト。
ポーランドのジャズトランペッターTomasz Dabrowskiのバンド”ad hoc”のメンバーとして2枚のアルバムをリリース。



 

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