11月21日、ゲーテ・インスティトゥート東京と東京大学ドイツ語ドイツ文学研究室は、数々の賞を受賞したベルリンの作家
ミヒャエル・クレーべルクによる朗読会を開催します。現代社会における生活のさまざまな課題に取り組んでいるクレーベルクが、ゲーテ・インスティトゥート東京の図書館を会場に自身の作品を朗読します。その後、東京大学の
シュテファン・ケプラー=タサキ教授との対話が行われます。
ベルリン在住の作家
ミヒャエル・クレーベルクは、その三部作(『Karlmann』2007年、『Vaterjahre』2014年、『Dämmerung』2023年)でマッチョな管理職のチャーリー・レンを主人公として、現代的テーマを扱う正統派叙事詩作家としての地位を確立しました。トーマス・マンやジョン・アップダイクの伝統を受け継ぎつつ、現代ドイツ社会に対する心理学的で社会学的な洞察を得る手段として小説を活用し、主に西ドイツの中流上層階級の男性の意見や行動に焦点を当てています。クレーベルク作品の魅力的な舞台となるのはハンブルクで、例えば『Dämmerung(黄昏)』では、60歳の誕生日、父親の死、キャリアの終わりなど、人生の大きな節目がそこで描き出されています。
戻る