短編映画上映会 「すべての人間は自由で平等・・・」映画上映会

ワン・ワールド・フェスティバル

世界人権宣言は、ナチス政権の犯罪と第二次世界大戦の悲惨な経験に対する世界の人々の答えとして、1948年12月10日に国連総会で採択されました。世界人権宣言採択60年を機に、「記憶・責任・未来」財団とゲーテ・インスティトゥートは、自由、平等、尊厳、権利をテーマに、国際ショートフィルム・コンペティション「すべての人間は自由で平等・・・」を実施しました。その作品の中から4作品を2008年度「ワン・ワールド・フェスティバル」で上映します。
上映後には、コメンテーターを交えて作品についての感想や意見交換も行われます。


『ワン・ワールド・フェスティバル』 チラシ




作品紹介

Gewahrsam (拘束):アメリカ第一位、約15分
ラヒーム・エラヒはアメリカで夢のような生活を送っていた。手入れの行き届いた家に美しい妻、しかも彼女のお腹の中にはラヒームの赤ん坊が宿っている。ところがある日、国土安全保障省の役員がやって来てその幸せをおびやかす。一家にイスラム系テロリストであるという嫌疑がかけられたのだ。







Ein meschliches Anliegen (人間に関わること):ドイツ第一位、13分
1948年12月に世界人権宣言が採択されたとき、8カ国が棄権した。当事国各々の文化には受け入れ難い条項が含まれていたからだ。法哲学における人権の普遍性を問う声は今日においてもなお絶えない。この映画では、人権宣言の歴史を振り返り、その争点を賛否両論の立場から取り上げる。







Podestleben (階段での生活):ドイツ第二位、約15分
モニカは「一般的」に言うホームレスの女性だが、12年前からベルリンのあるアパートの踊り場に居を構え、そこで寝泊りしている。彼女が安全だと感じる場所、自らが選び、何がどこにあるかを熟知している場所-それはまさに我が家なのだ。







Hamdi und Maria (ハムディとマリア):イスラエル第一位、約19分
ハムディはガザ出身の30歳のパレスチナ人。イスラエル軍のミサイル攻撃で母親と妻、長男を失う。生き残った5歳の娘も首から下に麻痺が残り、人工的にしか呼吸ができないため、イスラエルの病院に入院している。ハムディの物語は危急存亡の地における人権侵害の一例である。


 

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